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ニュース 2013年

【佐川美術館】京都伝統陶芸家協会創立55周年記念 京焼−技と美の継承展 京文化の未来を開く(2013/02/22)

公益財団法人佐川美術館では、企画展「京都伝統陶芸家協会創立55周年記念 京焼−技と美の継承展 京文化の未来を開く」を開催いたします。

京焼とは、文字通り京都で焼かれたやきものを指しますが、その造形性、装飾性は多岐に及んでいます。他の窯業地のやきもの、例えば唐津焼や萩焼などの造形的に画一されたやきものとは異なり、華やかな色絵の技法を用いたものから、唐物(中国陶磁)、高麗物(朝鮮陶磁)、瀬戸、信楽などの他窯の“写しもの”まで、その製造における多様性が京焼の特徴と言えます。

そもそもの起りは、16世紀末期頃とされ、17世紀前半には瀬戸から登窯の技術導入によって高火度焼成の本焼陶器の生産が開始されます。また、17世紀初頭に博多の豪商・神谷宗湛が記した茶会記『宗湛日記』【慶長十年(1605)六月十日条】の中に「肩衝京ヤキ」(肩衝茶入)という言葉が見られ、この時すでに茶道具として京焼が使用されていたことが分かります。

その京焼が華々しい展開を遂げるのが、17世紀中期に色絵の技術を大成した野々村仁清の登場でした。京焼随一の名工と評される仁清の色絵陶器は、将軍家への献上品や、茶人に愛玩されるなど、確固たる地位を築き上げるとともに、これ以降の京焼の主要な装飾技法として定着していきます。この色絵の技法については、同じ頃に色絵磁器の生産に成功した肥前有田より導入されたという説が有力で、京焼は色絵をはじめとして各地の諸窯から様々な技法・製法を導入し、高度な技術が蓄積された結果、今日に見られる多種多様なやきものが生まれたと言えます。

仁清以降も尾形深省(乾山)、初代清水六兵衛、初代高橋道八、奥田頴川、青木木米、仁阿弥道八(二代高橋道八)、永樂保全といった名工を数多く輩出し、京焼文化の隆盛とその技術の全国伝播が広がりをみせ、京焼の地位を不動のものとします。

400年の長きにわたる歴史において時代を築いてきた名工の技は、一子相伝により代々の家職として継がれてきました。代々受け継がれてきた技術、いわば京焼の伝統を継承し創造的に発展させることを目的として結成されたのが、今日の京都伝統陶芸家協会です。

京都伝統陶芸家協会は高度経済成長期の真っ只中の1959年に発足し、新しい文化が次々と流入する激動の時代において、工芸としての京焼を発展させ続けてきました。今回佐川美術館では、京都伝統陶芸家協会の創立55周年を記念した展覧会を開催いたします。本展では協会会員15名の個性豊かな作品により、現代の京焼のあり方やその真髄、そして受け継がれて行く伝統の技と美を展望いたします。

展覧会実施概要

◆名称 「京都伝統陶芸家協会創立55周年記念 京焼−技と美の継承展 京文化の未来を開く」
◆会期 2013年3月5日(火)〜4月7日(日)
◆会場 佐川美術館 特別展示室
〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891
TEL:077-585-7800 FAX:077-585-7810
◆展示構成 京都伝統陶芸家協会会員15名による作品の中から、京焼の伝統が受け継がれた茶陶作品を中心に、作家ごとに分けて公開。
◆開館時間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
◆休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
◆入館料 一般¥1,000(¥800)/高大生¥600(¥400)/中学生以下は無料
  • ( )内は20名以上の団体割引料金
  • ※専門学校・専修学校は大学に準じる
  • ※中学生以下は無料となりますが、保護者の同伴が必要となります
  • ※障害者手帳をお持ちの方(手帳をご提示ください)、付添者(1名のみ)無料
◆主催 公益財団法人佐川美術館
◆企画 京都伝統陶芸家協会
◆協力 佐川急便株式会社、佐川印刷株式会社
◆講演会 (1)3月10日(日)14:00〜
『京焼の中の伝統陶芸家協会』 三浦 竹泉 氏(京都伝統陶芸家協会会長)
(2)3月24日(日)14:00〜
『京焼と景徳鎮』 叶 松谷 氏(京都伝統陶芸家協会会員、京都市立芸術大学教授)
  • ※両日ともに開催場所は、佐川美術館内 渡り廊下となります
◆常設展示 <平山郁夫館>平山郁夫 東アジアを巡って
2012年11月20日(火)〜2013年4月7日(日)

<佐藤忠良館>佐藤忠良 あゆみ
2012年11月13日(火)〜2013年4月7日(日)

<樂吉左衞門館>吉左衞門X 暗闇の音 静寂の光
―メディア・アーティスト高谷史郎の音と映像による樂吉左衞門/茶碗へのアプローチ―
2012年9月29日(土)〜2013年4月7日(日)

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