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ニュース 2014年

【佐川美術館】アンリ・リヴィエール生誕150年 北斎漫画発刊200年 北斎とリヴィエール 二つの三十六景と北斎漫画(2014/06/30)

公益財団法人佐川美術館では、夏季企画展として「北斎とリヴィエール 二つの三十六景と北斎漫画」を開催いたします。
富士山を描いた浮世絵師として、世界でもっとも有名な北斎の代表作『冨嶽三十六景』。そして、パリの浮世絵師と呼ばれた版画家アンリ・リヴィエールが制作した『エッフェル塔三十六景』。この二つの『三十六景』を紹介するユニークな展覧会を開催します。日本とフランス、二つの『三十六景』を同時にご覧いただけるのは、関西で初めてとなります。
そして、『冨嶽三十六景』とともにヨーロッパの印象派の画家たちに衝撃と大きな影響を与えた『北斎漫画』と、幕末から現在まで伝承された『北斎漫画』の貴重な版木も特別公開し、世界の人々を魅了してきた北斎の世界観に迫ります。
本年は『北斎漫画』が発刊されて200年、そしてリヴィエールが誕生して150年という記念すべき年に当たります。この記念すべき年に、北斎とリヴィエール二人の浮世絵師の競演をお楽しみください。

『冨嶽三十六景』

江戸時代後期の日本を代表する浮世絵師葛飾北斎は、70年に亘る長い画歴において、常に奇抜な発想や斬新なアイデアで多くの名品を生み出してきました。その中で天保年間(1830‐32)に描いた『冨嶽三十六景』は、浮世絵風景画の金字塔を打ち立てます。美人画や役者絵といった人物画が主流であったこの時代、風景画という新たなジャンルを確立させた北斎の浮世絵は、多くの浮世絵師に影響を与えました。
この『冨嶽三十六景』のシリーズは、当初はその名の通り大判錦絵36枚で終了する予定でしたが、あまりの人気ぶりで、「裏富士」と呼ばれる10枚が追加制作され、全部で46枚の制作をもって<<冨嶽三十六景>>となります。
様々な場所から富士山を遠望するとともに、庶民の暮らしぶりなど、当時の風俗を織り交ぜながら描くスタイルは、とてもユニークなものでした。また、<<神奈川沖浪裏>>に見るダイナミックな波と静かにたたずむ富士山の対比や、<<尾州不二見原>>に見る巨大な桶の中に富士山を描き込んだ作品は、桶の円形、田んぼの升目の四角形、富士山の三角形といった異なる図形の組み合わせによる構図法が用いられ、いずれの作品からも北斎のたぐい稀なる才能が窺い知れます。

『エッフェル塔三十六景』

1867年にパリで開かれた国際博覧会(パリ万博)に日本が初めて参加すると、日本の美術(浮世絵や伝統工芸)がヨーロッパの芸術家たちの目にとまり注目を集めるようになります。この時紹介された日本美術によって、ありとあらゆる分野にその影響力を示した“ジャポニスム(日本趣味)”とよばれる一大ムーブメントが起こります。
19世紀中頃より起こったジャポニスムは、単なる一過性の流行に終わらず、20世紀初頭まで強い影響力を持ち続けます。特に浮世絵の影響力は絶大で、ドガ、モネ、ゴッホといった印象派の巨匠や、ロートレックといったポスト印象派の画家たちは、西洋画に無い浮世絵特有の平面構成や、鮮やかな色彩感覚に鮮烈なインスピレーションを受け、独自の表現方法に取り入れます。
その中の一人、画家であり版画家のアンリ・リヴィエールは、パリの街をこよなく愛し、フランス革命百周年を記念して着工したエッフェル塔に魅せられて、『エッフェル塔三十六景』を描きます。タイトルが示す通り、北斎の『冨嶽三十六景』に触発されて制作したこの作品は、エッフェル塔を中心にしてパリの街並や自然の景色、労働者や庶民の生活を浮世絵の手法で描き出します。作品全体からは、浮世絵からの色彩や構図、題材、表現方法を学びとれるものがあり、北斎だけでなく広重などの影響も看取することができます。
また、リヴィエールは日本の分業制にも興味を持ち、制作の全過程に自ら立ち会い、細かな指示を出したとも言われています。

『北斎漫画』

『北斎漫画』は、北斎が文化9年(1812)、名古屋の門人牧墨僊宅に逗留中に描いた下絵をまとめ、文化11年(1814)に発刊した絵手本集で、北斎没後の明治11年(1878)までに全十五編が刊行されます。人物、植物、妖怪、名所風景等、約3900図が収録される一大絵手本集として、ヨーロッパの印象派の画家たちにから高い評価を受けます。
今回展示するのは、明治24年に京都で創業した芸艸堂が創業120周年事業として取り組んだ伝承版木による『北斎漫画』の手摺版です。現代の職人たちの手技によって再現された北斎芸術を凝縮した絵手本シリーズ『北斎漫画』と、江戸時代より伝承されてきた版木により北斎芸術の神髄をご紹介します。

展覧会実施概要

◆名称 「北斎とリヴィエール ‐二つの三十六景と北斎漫画‐.」
◆会期 2014年7月12日(土)〜8月31日(日)
◆会場 佐川美術館 特別展示室
〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891
TEL:077-585-7800 FAX:077-585-7810
◆展示構成 第1章 冨嶽三十六景
北斎の代表作にして浮世絵版画の金字塔『冨嶽三十六景』全46図を展示。
第2章 エッフェル塔三十六景
歴史と自然に彩られた魅惑の街・パリをこよなく愛したリヴィエールが描く『エッフェル塔三十六景』全36図を展示。
第3章 北斎漫画と伝承版木
『北斎漫画』の貴重な版木とともに、江戸時代より伝承されてきたこの版木を使い、現代の職人によって摺られた選りすぐりの各図を展示。
◆開館時間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
◆休館日 月曜日(祝日の場合翌日)
◆入館料 一般¥1,000(¥800)/高大生¥600(¥400) (  )内は20名以上の割引料金
中学生以下は無料 ※ただし保護者の同伴が必要
※専門学校・専修学校は大学に準じる
※障害者手帳をお持ちの方(手帳をご提示ください)、付添者(1名のみ)無料
◆主催 公益財団法人佐川美術館
◆特別協力 美術書出版株式会社芸艸堂、光ミュージアム、朝比奈文庫
◆企画協力 アートシステム
◆後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、
滋賀県、滋賀県教育委員会、守山市、守山市教育委員会、
NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、FM OSAKA
◆協力 SGホールディングス株式会社、佐川急便株式会社、佐川印刷株式会社

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