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ニュース 2016年

【佐川美術館】三蔵法師展 薬師寺の宝物とともに(2016/09/23)

公益財団法人佐川美術館では2016年秋季企画展「三蔵法師展 薬師寺の宝物とともに」(さんぞうほうしてん やくしじのほうもつとともに)を開催いたします。
本展覧会では、三蔵法師を鼻祖(びそ)として崇め奉る法相宗大本山薬師寺(ほっそうしゅうだいほんざんやくしじ)が所蔵する寺宝(じほう)から、シルクロードを旅する三蔵法師とその守護神を伝える絵画や彫刻、信仰の証が反映された文書類をはじめ、『西遊記』を基に制作された浮世絵版画などを全四章立てで展観します。
1400年の時を超えて語り継がれる真の三蔵法師はどのような人物であったのか、その人物像に迫ります。

いま世の中ではお坊さんブームが到来し、テレビでもお坊さんの番組やドラマが放映されるほどです。遠いようで身近な存在として、各メディアに取り上げられているお坊さんですが、私達にとって最も馴染み深い人物と言えば誰でしょう。古今東西、幾千万のお坊さんがいる中で、インターネットサイトの「有名なお坊さんランキング」で堂々の1位に輝いたのは、本展覧会で紹介する三蔵法師です。

私達がイメージする三蔵法師は、孫悟空や沙悟浄、猪八戒をお供に従え、天竺(てんじく、インド)までお釈迦様のありがたい経典を求めて旅をする『西遊記』の物語が一般的ですが、本当の三蔵法師とはいったいどのような人物だったのでしょう。
中国、唐代の高僧・玄奘(げんじょう、602‐664)がそのモデルです。唐王朝の鎖国政策により国の出入りが禁止されている中、彼は国禁を犯して求法(ぐほう)の旅へと出発します。旅と一口に言ってもその行程は想像を絶するもので、車や飛行機のない時代に徒歩や馬だけで広大な砂漠をわたり、険峻な山岳地帯を通り抜けるというものでした。
その旅路は往復3万キロ以上、かけた年月は17年と壮大なものでした。そして、天竺での遊学を終えた三蔵法師は、数多くの経典・仏像・仏舎利(ぶっしゃり)を携え再びシルクロードを通って母国・中国へと帰ります。帰国後は持ち帰った経典類の翻訳に従事し、20年の歳月をかけて大般若経(だいはんにゃきょう)600巻をはじめ75部1335巻の翻訳事業を成し遂げます。ちなみに、大般若経とは、日本で最もメジャーなお経『般若心経』(はんにゃしんぎょう)の基となった教典です。
辛苦の旅路や翻訳事業といった三蔵法師の偉業は、『大唐西域記』(だいとうさいいきき)という書物で後世に伝えられ、そして『西遊記』の物語を生み出しました。この旅物語は一般大衆にも浸透し、江戸時代には人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)や浮世絵版画(うきよえはんが)になる程。現代においてもドラマやアニメが放映され私達にとっても身近な存在と言えます。
また、三蔵法師の教えは、一番弟子の慈恩大師(じおんだいし、法相宗開祖)へと受け継がれ、その教義が奈良時代に日本へ伝わり、奈良の薬師寺を中心に今日までその法灯(ほうとう)が守られていることからも、古代より日本人と三蔵法師の関わりは深かったと言えます。

みどころ

国宝・重要文化財をはじめ薬師寺の寺宝を一堂に!

薬師寺には創建以来の貴重な文化財が数多く伝えられています。中でも、国宝に指定されている«慈恩大師坐像»(後期展示:11月1日〜11月27日)は、平安時代の絵画様式を今に伝える貴重な画像で、実際に法要で掲げられ、多くの人々の信仰を集めています。
その他、奈良時代に書写された重要文化財の«大般若経 巻第一»をはじめとした薬師寺に伝わる貴重な寺宝を一堂に会してご紹介します。

西遊記をパロディ化した浮世絵版画も展観

中国四大奇書の一つ『西遊記』をもとに制作されたユーモアあふれる浮世絵作品を展観します。江戸時代から日本人に馴染み深い身近な物語であったことがうかがえる資料として貴重なものになります。
幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師・月岡芳年(つきおかよしとし)や河鍋暁斎(かわなべきょうさい)らが手がけた作品をご堪能ください。

三蔵法師をモデルにした平山郁夫・不朽の名作«仏教伝来»を当館初公開

佐川美術館の平山郁夫展示室では、9月3日(土)より11月27日(日)まで、「三蔵法師展」に併せて「玄奘三蔵 求道の軌跡」(げんじょうさんぞう ぐどうのきせき)をテーマに企画展示を実施します。当企画では、平山郁夫の出世作にして一番の代表作«仏教伝来»(ぶっきょうでんらい、佐久市立近代美術館蔵)(展示期間:9月2日〜11月27日予定)を特別公開します。平山郁夫が描く、幻想的な色合いと文学的な解釈で新境地を拓いた作品もあわせてご堪能ください。

企画内容(展示構成)

序章 三蔵法師とは

孫悟空たち旅の仲間に助けられ、天竺を目指す少々頼りない女性的なイメージの三蔵法師を私たちはよくテレビで目にすることがあります。一方で実在する三蔵法師の肖像画には、天竺までの厳しい旅路を越えて経典を得ようとする強い信念を持った僧侶の姿が描かれています。本章では“本当の三蔵法師とは?”をキーワードにその人物像に迫ります。

第1章 三蔵法師の軌跡

『西遊記』で知られる三蔵法師の旅路は、想像を絶する厳しいものでした。シルクロードの難所を幾つも越えて、天竺から多くの経典や仏像・仏舎利を手に入れて帰国したときには、既に17年もの歳月が流れていました。
本章では、困難を乗り越えて旅路を進む三蔵法師の姿やその守護神が描かれた絵画を通して、その旅の足跡をたどります。

第2章 信仰の証 ほとけの姿

自らの大きな手で押さえつけて、孫悟空をこらしめるお釈迦様のエピソードは『西遊記』でおなじみの場面ですが、三蔵法師と仏さまにまつわるエピソードはさまざまなものがあります。本章では仏像や仏画作品から、三蔵法師にゆかりのある仏さまを紹介します。

第3章 受け継がれる三蔵法師

天竺から中国・唐へ帰国した後、三蔵法師は約20年の歳月をかけて、膨大な数のお経の翻訳を行いました。その数、実に1335巻にも上ります。三蔵法師の教えはやがて、日本にもたらされ、1300年前より奈良の薬師寺で大切に守り伝えられています。また、その教えのみならず、天竺までの旅の物語は『西遊記』として庶民の間に広がり、江戸時代には絵本や人形浄瑠璃、浮世絵などで紹介されることで大衆化されます。本章では三蔵法師の教えや物語がどのように後世語り継がれてきたかを紹介します。

展覧会実施概要

名称 三蔵法師展 薬師寺の宝物とともに
会期 2016年10月1日(土)〜11月27日(日)
会場 佐川美術館
〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891
TEL:077-585-7800 FAX:077-585-7810
開館時間 午前9:30〜午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、10月11日(火)、25日(火)
入館料 一般¥1,000(¥800)/高大生¥600(¥400)
( )内は20名以上の割引料金
中学生以下は無料 ※ただし保護者の同伴が必要
  • ※専門学校・専修学校は大学に準じる
  • ※障害者手帳をお持ちの方(手帳をご提示ください)、付添者(1名のみ)無料
主催 佐川美術館、法相宗大本山薬師寺、京都新聞
後援 滋賀県、滋賀県教育委員会、守山市、守山市教育委員会、BBCびわ湖放送
協力 SGホールディングス株式会社、佐川急便株式会社、佐川印刷株式会社

関連イベント

開幕法要、記念講演会

日時 10月1日(土)
開幕法要10:00〜/記念講演会11:00〜
導師・講師 加藤朝胤師(法相宗大本山薬師寺 執事長)

聴講無料。ただし、当日有効の入館券が必要です。席数に限りがございます。

ミュージアム説法&ミュージアム写経&ギャラリートーク

展覧会期中、薬師寺のお坊さんによる説法や写経体験を実施します。

(1)ミュージアム説法
日程 10月2日、9日、16日、23日、30日
11月6日、13日、27日 いずれも日曜日
時間 11:00〜/13:00〜(約40分)

聴講無料。ただし、当日有効の入館券が必要です。席数に限りがございます。

(2)ミュージアム写経
日程 10月15日、22日、29日
11月5日、12日、19日、26日 いずれも土曜日
時間 13:30〜(約90分)
定員 各25名
参加費 2,000円
  • ※お写経は薬師寺に奉納されます。ご希望によりお持ち帰りもできます。
(3)ギャラリートーク
日程 10月15日、22日、29日
11月5日、12日、19日、26日 いずれも土曜日
時間 11:00〜(約40分)

聴講無料。ただし、当日有効の入館券が必要です。席数に限りがございます。

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